猫が象徴するもの 20211003
自分にとって猫(たち)はどういう存在か。それは人によって違うと思います。家族だったり、愛情の対象だったり。共通しているのは、「そばに居てくれるだけでいい」というように、見返りを求めない事ではないでしょうか。これは猫に限らず、動物を飼うというのはそういう事かもしれません。多くの猫飼いの中で、猫はそういう無償の愛情の象徴なのではないかなと。無償の愛情を向ける対象を持つというのは生きていく上で非常に重要な事です。ヤマネコが原種と言われるネコがここまで人間に近い動物になり個体数を増やしたのも、人間のそういう仕組みに沿って進化したからのように思います。人間にとってちょうどいいサイズと重量、人間が感じる見た目の完璧さ、他の動物と比較しての飼育の容易さ、そして何より人間に近い情感。それゆえに、亡くした時のペットロスの喪失感も甚大です。無償の愛情の対象を失うという感情の動きでいえば、親が子供を亡くすようなもの。それが老衰だったり高齢での病気だったとしても、一緒に生きた時間はやはり同様の意味を持つように思います。喪失感はしんどくても、やはり共に過ごした年月はなにものにも代えがたい財産になります。失った事も、紛れもなくその人間を構成する一部。悲しんでいても時間は緩むことなく流れて人は老いていきます。猫を亡くして悲しみに暮れる人たちにとって、猫と共に生きた時間が日々を生きる糧になりますよう。//page
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