並んでみれば
体をねじって腰に手を当ててポーズするぼくは、 おなかの皮がこれまでにないほど柔らかくなって垂れ下がります。 コロンママ「羽二重餅みたいにやわやわのふわふわですよ。」 ジロジロ見られるとなんか恥ずかしいです。 ぼくはおなかを隠して少し丸くなります。 その頃ピノくんは、ソファの隣でアシカというかトドというか、海の生き物みたいな形でゴロゴロしてます。 コロンママ「せっかくなので近づいてみましょう。」 ピノくん「………。」 平行に並べられたぼくたちは、変な空気が漂います。 ちょっぴりイカ耳のぼくと、そうでもないピノくん。 小さいころはよくくっついてたけど、どうして今はくっつかなくなっちゃったのかな? 猫団子ではないけれど、近くにいるとあったかくて気持ちいいです。 そうですよね、ピノくん? そんなことを思ってたら、いつのまにかピノくんがぼくの頭のかほりをチェックしてるじゃないですか。 ピノくん「ふんふん、ふ
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